道具一覧 — LIST OF UTENSILS
茶の湯で用いられる主な道具の一覧です。詳細ページのある道具は、歴史・部位・使い方・中古選びのポイントまで掘り下げています。
揃えかた — THREE LEVELS
全部いきなり揃える必要はありません。「今すぐ一服したい」のか、「人を招きたい」のか、「席をしつらえたい」のか。目的ごとに必要な道具は変わります。
自宅で点てる最小のひと揃え
台所にあるお湯で、今日から一服点てられる最小のひと揃え。ここから始めれば十分です。
薄茶は棗、濃茶は茶入に納めます。ほかに茶巾(麻の布)と茶筅くせ直しがあると安心。菓子はふだんの器で構いません。
点前をして人をもてなす
湯を沸かすところから客の前で行う「点前」の道具。ここまで揃うと、人を招いて一席持てます。
火は電熱器でも構いません。まずは風炉と釜、水指、建水の四点から少しずつ揃えていきましょう。
席そのものをしつらえる
床のしつらえと、炉に火を熾すための道具。季節をかたちにして、席そのものを一つの作品にしていく段階です。
掛物・花入・香合は「床の三点」。炭斗・羽箒・火箸・灰器は炭点前のひと組で、香合もここに加わります。
ちゃわん / Chawan — Tea Bowl
茶を点て、そのまま口に運ぶ器。亭主の好みと季節がもっとも表れる、茶道具の主役です。
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02 LV.1まず一服ちゃせん / Chasen — Tea Whisk
一本の竹から削り出される、茶を点てるための道具。奈良・高山で五百年続く竹の工芸です。
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03 LV.1まず一服ちゃしゃく / Chashaku — Tea Scoop
抹茶をすくう細身の匙。小さな道具ながら銘を持ち、一席の主題を担う「一番の道具」です。
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04 LV.1まず一服なつめ / Natsume — Tea Caddy
薄茶用の抹茶を納める漆塗りの容れ物。果実の棗に似たふくらみが名の由来です。
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05 LV.2茶会を開くちゃがま / Kama — Iron Kettle
湯を沸かす鉄の釜。煮え音は「松風」と呼ばれ、静かな茶室に響く音の主役です。
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06 LV.2茶会を開くひしゃく / Hishaku — Water Ladle
湯や水を汲む竹の杓。釜から茶碗へ、一筋に注ぐ所作は点前の見せ場のひとつです。
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07 LV.2茶会を開くふくさ / Fukusa — Silk Cloth
道具を清めるための絹の布。帛紗さばきは、道具とともに心を整える所作です。
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08 LV.2茶会を開くみずさし / Mizusashi — Water Jar
釜に足す水、茶碗をすすぐ水を蓄える器。点前座の景色の要となる、どっしりとした存在です。
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ちゃいれ / Chaire — Thick-tea Caddy
濃茶用の抹茶を入れる陶製の小壺。象牙の蓋と仕覆(しふく)と呼ばれる袋に納められ、棗より格上の道具とされます。
けんすい / Kensui — Waste-water Bowl
茶碗をすすいだ湯水を受ける器。「こぼし」とも呼ばれ、点前中は客から見えない位置で控えめに働きます。
ふたおき / Futaoki — Lid Rest
釜の蓋や柄杓を置くための小さな道具。竹の引切りが基本で、青磁や染付など趣向の凝った品も使われます。
こうごう / Kōgō — Incense Container
炭点前で焚く香を納める小さな蓋物。炉の季節は練香に陶器、風炉の季節は白檀に漆器を用います。
はないれ / Hanaire — Flower Vessel
茶席の花を入れる器。竹・青磁・伊賀など。「花は野にあるように」と利休が説いた、席の生命感を担う道具です。
かけもの / Kakemono — Hanging Scroll
床の間に掛ける書画。禅語の一行物が最も格が高く、「掛物ほど第一の道具はなし」と利休は言い切りました。
ふろ / Furo — Brazier
五月から十月に釜を掛ける持ち運び式の炉。唐銅・土・鉄などがあり、灰形(はいがた)づくりも亭主の腕の見せどころ。
かしき / Kashiki — Sweets Vessel
茶菓子を盛る器。主菓子には縁高や食籠、干菓子には盆や振出を。菓子は茶の一部といわれる大切な脇役です。
ろ / Ro — Sunken Hearth
十一月から四月、畳を切って設ける囲炉裏。茶室の中心であり、炉を切ることが「茶室を持つ」ことの証でもあります。
すみとり / Sumitori — Charcoal Basket
炭点前で炭を運ぶ籠。中に火箸・羽箒・鐶(かん)・香合を仕組んで席へ持ち出します。
はぼうき / Habōki — Feather Brush
炉縁や風炉の縁の灰を掃く三枚羽。鶴・鷹・野雁などを用い、炉と風炉で羽の向きを替えます。
ひばし / Hibashi — Charcoal Tongs
炭をつぐための金属の箸。炉用は柄が長く、風炉用は短め。頭の飾りにも作者の意匠が表れます。
はいき / Haiki — Ash Container
湿し灰(しめしばい)を盛る素焼きの器。灰匙を添え、炭点前で炉中に灰を撒きます。
ちゃつぼ / Chatsubo — Leaf-Tea Jar
葉茶を詰めて保存する大壺。十一月の口切の茶事で封を切り、茶臼で挽いて抹茶にします。茶人の一年はここから始まります。
揃えかた — THREE STAGES
煎茶の道具も、いちどに揃える必要はありません。急須ひとつで淹れるところから始めて、客を迎え、席を整える。段階ごとに道具が増えていきます。
一杯の味を決める道具
葉を量り、湯を冷まし、急須で淹れる。一杯の味を決める道具。台所の湯とこの数点で、今日から始められます。
急須か宝瓶のどちらか一つで十分です。湯冷ましは、なければ湯呑で代用できます。
淹れた茶を客の前へ
淹れた茶を客の前へ運ぶ道具。小さな碗の白で茶の色を見せ、茶托に載せて差し出します。
煎茶碗は五客か六客の揃いが基本。茶托は錫が好まれますが、木や竹でも構いません。
湯を沸かし、卓上をしつらえる
湯を沸かし、道具を並べ、席をしつらえる。文人の卓上の景色を、ひと組の道具でつくる段階です。
涼炉とボーフラは、卓上で湯を沸かすための一対。提籃や茶櫃は道具を納めて運ぶ器で、席の格を静かに決めます。
きゅうす / Kyūsu — Side-handle Teapot
茶葉に湯を注ぎ、茶を淹れて注ぐ小さな土瓶。煎茶の道具はこの一つから始まります。
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ほうひん / Hōhin — Handleless Pot
取っ手のない平たい急須。ぬるめの湯で、玉露や上級の煎茶をゆっくり淹れます。
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ゆざまし / Yuzamashi — Water Cooler
沸いた湯を一度移して、茶に合う温度まで下げる器。煎茶のおいしさの要です。
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せんちゃわん / Senchawan — Sencha Cup
掌に収まる小さな茶碗。内側の白で、茶の色を見ます。五客・六客の揃いで使います。
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ちゃたく / Chataku — Saucer
煎茶碗をのせて客に出す台。錫、木、銀、竹と、素材で表情が変わります。
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ちゃしんこ / Chashinko — Tea Caddy
茶葉をしまっておく錫の壺。煎茶の席では、ここから葉を取り出します。
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ちゃごう・ちゃそく / Chagō — Leaf Scoop
茶葉を量り、急須へ移す道具。竹を割って作ったものが多く、銘を持つこともあります。
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りょうろ・ぼーふら / Ryōro — Brazier & Kettle
炭火をおこす小さな炉と、その上で湯を沸かす土瓶。文人の卓上の景色です。
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すいちゅう / Suichū — Water Pitcher
水を入れておき、ボーフラに差す器。
けんすい / Kensui — Waste-water Bowl
器を温めた湯や、残った茶を捨てる器。「こぼし」とも。
ちゃきん・きんとう / Kintō — Cloth & Holder
器を拭く布と、それを納める筒。
びんしき / Binshiki — Pot Stand
沸いたボーフラや急須を下ろす敷物。
ぼん / Bon — Tray
煎茶碗と茶托を客の前へ運ぶ。
ていらん / Teiran — Carrying Basket
道具一式を納めて持ち運ぶ籠。野外で茶を楽しむための道具。
ちゃびつ / Chabitsu — Tea Chest
急須や碗をしまっておく櫃。家の茶の間の道具。
ろびょう / Robyō — Small Screen
涼炉の後ろに立てる小さな屏風。
ききょく / Kikyoku — Utensil Cabinet
道具を納め、席に据える棚や箱。
こうろ・かき / Kōro — Incense & Flowers
席を整える。煎茶の席では文人画や盆栽も飾られました。