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茶碗

ちゃわん / Chawan — Tea Bowl

茶を点て、そのまま口に運ぶ器。亭主の好みと季節がもっとも表れる、茶道具の主役です。
The bowl in which tea is whisked and drunk — the centerpiece of the utensils.

点前道具陶磁器季節で使い分け

名前と種類 NAME & TYPES

正式名称茶碗(ちゃわん)
英語名Chawan / Tea Bowl
主な分類楽茶碗・萩茶碗・唐津茶碗・志野茶碗・天目茶碗 など
季節の別夏=平茶碗(浅く広い) / 冬=筒茶碗(深く湯が冷めにくい)

歴史 HISTORY

茶碗の歴史は、茶とともに中国から渡来した唐物(からもの)天目茶碗に始まります。室町時代には唐物が最高の格式とされましたが、侘び茶の成立とともに朝鮮半島の高麗茶碗、さらに国内の和物茶碗へと好みが移っていきました。

桃山時代、千利休の侘びの美意識に応えて長次郎が焼いた楽茶碗は、轆轤を使わず手捏ねで成形される日本独自の茶碗です。以後「一楽二萩三唐津」と称されるように、楽・萩・唐津をはじめ各地の窯で茶碗が焼かれ、いまも茶人の掌中で愛され続けています。

部位の名称 PARTS

  1. 1
    口造り(くちづくり)
    口をつける縁の部分。厚み・反りで飲み心地が変わる
  2. 2
    見込み(みこみ)
    碗の内側。茶が点てやすい広さと深さが要
  3. 3
    胴(どう)
    碗の側面。景色(釉薬の変化)の見どころ
  4. 4
    腰(こし)
    胴から高台への曲がり。手取りの印象を決める
  5. 5
    高台(こうだい)
    底の足。削りに作者の個性が表れる

使い方 HOW TO USE

拝見する

両手で扱い、畳の上では低い位置で。正面(景色のよい側)を確かめます。

茶を受ける

出された茶碗は正面を避けて口をつけるのが客の作法。二口半ほどでいただきます。

清める

使用後はぬるま湯のみで洗い、洗剤は使いません。よく乾かしてから箱に納めます。

中古で選ぶポイント BUYING SECONDHAND

ニュウ・ホツ

口縁の小さな欠け(ホツ)や釉のひび(ニュウ)は要確認。景色として好まれる場合もあり、状態表記を確かめます。

直しの有無

金継ぎ・銀継ぎなどの直しは価値を下げるとは限りませんが、茶席で使えるかは直しの質によります。

共箱・箱書

作者の署名箱(共箱)や茶人の書付があるかで評価が大きく変わります。

高台と土

高台の削りと土見せは真贋・窯の判断材料。写真だけでなく実物確認が安心です。

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