使い方・点前 — HOW THE UTENSILS WORK

一碗ができるまで

道具は順に手に取られ、それぞれの役目を果たして戻っていきます。薄茶点前のおおまかな流れと、そこで働く道具たちです。
A simplified outline of the thin-tea procedure.

清める — Purify

帛紗で茶杓を拭き清め、湯で茶筅茶碗をあらためます。

茶を入れる — Measure

茶杓で棗から抹茶をすくい、茶碗へ。およそ一杓半(約2g)が薄茶一服の目安です。

湯を注ぐ — Pour

柄杓の湯を汲み、茶碗に静かに注ぎます。

点てる — Whisk

茶筅を細かく振り、きめの整った一碗に点て上げます。

差し出す — Offer

茶碗の正面を客に向けて差し出し、一服が始まります。

はじめてのひと揃え — A FIRST SET

最低限そろえたい道具

自宅で一服なら

茶碗・茶筅・茶杓の三点があれば、抹茶は点てられます。湯はやかんで、棗は茶缶で代用できます。

稽古を始めるなら

帛紗・扇子・懐紙・菓子切の「四点セット」を。流派によって帛紗の色や寸法が異なるため、先生に確認を。

中古を活かすなら

茶碗・棗・水指・建水は中古市場が豊富で狙い目。口に触れる茶筅と、清めに使う帛紗は新品がおすすめです。

そろえる順番

点前の道具は一度に揃えず、稽古の進みに合わせて。銘のある茶杓や釜は、目が育ってからが失敗しません。

名物を持たざる者は
茶の湯すまじきこと

— THE IDEA RIKYŪ REFUSED

千利休は、高価な名物がなくとも心を尽くせば茶の湯は成り立つと説きました。手元のひと揃えを大切に使い込むこと——中古の道具と付き合うことは、その精神の実践でもあります。