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棗

なつめ / Natsume — Tea Caddy

薄茶用の抹茶を納める漆塗りの容れ物。果実の棗に似たふくらみが名の由来です。
A lacquered caddy for thin-tea matcha, named after the jujube fruit.

LV.1 まず一服点前道具漆芸薄茶用

名前と種類 NAME & TYPES

正式名称棗(なつめ)※薄茶器の代表
英語名Natsume / Tea Caddy
大きさ大棗・中棗・小棗
装飾真塗(黒無地)・溜塗・蒔絵・螺鈿 など

歴史 HISTORY

棗は室町時代後期、塗師の羽田五郎が考案したと伝えられる日本生まれの茶器です。濃茶用の陶製茶入(唐物)に対し、木地に漆を重ねた軽やかな棗は薄茶用として定着しました。

利休が好んだ黒の真塗を基本に、時代が下るとともに蒔絵や螺鈿で四季を描いた華やかな意匠が生まれました。手の中に納まる小さな漆の器に、日本の工芸の粋が凝縮されています。

部位の名称 PARTS

  1. 1
    蓋・甲(こう)
    蓋の天面。蒔絵の見せ場
  2. 2
    合口(あいくち)
    蓋と身の合わせ目。精度が品質の証
  3. 3
    胴(どう)
    ふくらみのある側面
  4. 4
    底(そこ)
    作者の花押や銘が入ることも

使い方 HOW TO USE

一

持ち方

左手のひらに乗せ、右手で蓋を「こ」の字に清めます(帛紗さばき)。

二

茶を入れる

抹茶は山なりに盛る「山盛り」に。使う直前に篩(ふるい)を通すとよく点ちます。

三

扱いの注意

水洗い厳禁。柔らかい布で乾拭きし、桐箱で保管します。

中古で選ぶポイント BUYING SECONDHAND

漆の状態

ひび・剥げ・艶引けを確認。直射日光による退色は戻りません。

合口の閉まり

蓋がすっと吸い付くように閉まるものが良品。緩み・がたつきは要注意。

蒔絵の擦れ

金蒔絵は使用で擦れます。図柄の輪郭が残っているか写真で拡大確認を。

共箱・作家

塗師の署名箱があるか。産地(輪島・山中など)の表記も価格の目安です。

この道具のギャラリー GALLERY

悠三堂ギャラリーにある道具

この枠に、悠三堂ギャラリーにある棗が並びます。
Pieces held in the Yusando gallery will appear here.

もっと詳しく — READ MORE棗の種類大きさ・塗り・薄茶器のいろいろ→