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読みもの — SEASON

二十四節気と茶道具

茶の湯の一年は、暦とともにめぐる。節気ごとの茶花、茶杓の銘、茶碗と棗の図柄までを一枚のカレンダーに。

一年のめぐり THE TURNING YEAR

二十四節気は、太陽の動きで一年を二十四に分けた暦。茶の湯のしつらえは、この暦とともにめぐります。道具合わせに正解はありませんが、季節を半歩先取りするのが茶人の心得。節気ごとの茶花・茶杓の銘・茶碗と棗の図柄を、一年のカレンダーにまとめました。

炉十一月〜四月 風炉五月〜十月 名残季節の変わり目

春 — SPRING

立春

りっしゅん

炉

2月4日頃

春の始まり。二月は大炉の季節。冬の名残と春の気配が同居する、一年でいちばん心の弾む頃。

茶花
白玉椿・結び柳・水仙
茶杓の銘
初音/東風(こち)/若緑/春の色
茶碗
筒茶碗から少し浅めへ。白釉や梅花皮(かいらぎ)の景色に春の光を。
棗・図柄
松竹梅・蕗の薹・青海波。まだ改まった意匠が似合う。

七十二候MICRO-SEASONS

初候2/4–2/8頃

東風解凍はるかぜ こおりを とく

春の東風が、厚い氷を解かしはじめる。

次候2/9–2/13頃

黄鶯睍睆うぐいす なく

山里に鶯の初音がひびく。

末候2/14–2/18頃

魚上氷うお こおりを いずる

割れた氷の間から魚が跳ねる。

雨水

うすい

炉

2月19日頃

雪が雨に変わる頃。雛の趣向がはじまり、貝合わせの香合が愛らしい季節。

茶花
梅・猫柳・馬酔木(あせび)
茶杓の銘
水温む/下萌(したもえ)/春霞/薄氷
茶碗
志野の白地に紅のにじみ。桃の絵付も雛の頃らしく。
棗・図柄
梅花・雪解・立雛。淡い蒔絵がよく映える。

七十二候MICRO-SEASONS

初候2/19–2/23頃

土脉潤起つちのしょう うるおい おこる

雨に土がしめり、いのちが動きだす。

次候2/24–2/28頃

霞始靆かすみ はじめて たなびく

遠くの山に霞がたなびきはじめる。

末候3/1–3/5頃

草木萌動そうもく めばえ いずる

草木がいっせいに芽を吹く。

啓蟄

けいちつ

炉

3月6日頃

虫が土から顔を出す頃。釣釜に替えて火を畳から離し、揺れる釜に春を感じる。

茶花
土佐水木・雪柳・菜の花
茶杓の銘
芽張柳(めはりやなぎ)/山笑う/日永/早蕨
茶碗
織部の緑釉。野の萌えを掌に。
棗・図柄
早蕨・若草・遠山。芽吹きの意匠を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候3/6–3/10頃

蟄虫啓戸すごもりむし とを ひらく

土の中の虫が戸を開けて出てくる。

次候3/11–3/15頃

桃始笑もも はじめて さく

桃のつぼみがほころぶ。「笑う」は咲くこと。

末候3/16–3/20頃

菜虫化蝶なむし ちょうと なる

青虫が羽化して紋白蝶になる。

春分

しゅんぶん

炉

3月21日頃

昼と夜が等しくなる彼岸の頃。月末の利休忌を控え、侘びた道具組が似合う。

茶花
木蓮・彼岸桜・雪柳
茶杓の銘
彼岸/花明かり/長閑(のどか)/初桜
茶碗
刷毛目や粉引の白に、ほのかな桜色を。
棗・図柄
桜・蝶・朧月。散り初めの花筏も。

七十二候MICRO-SEASONS

初候3/21–3/25頃

雀始巣すずめ はじめて すくう

雀が巣づくりをはじめる。

次候3/26–3/30頃

桜始開さくら はじめて ひらく

桜がほころびはじめる。

末候3/31–4/4頃

雷乃発声かみなり すなわち こえを はっす

春の雷が遠くで鳴りはじめる。

清明

せいめい

炉

4月5日頃

すべてが清らかに明るくなる頃。透木釜(すきぎがま)で火を隠し、桜を存分に。

茶花
山吹・木瓜(ぼけ)・都忘れ
茶杓の銘
花衣/清明/春風/燕来(つばめきたる)
茶碗
唐津の斑(まだら)。花見の野点には替茶碗を数多く。
棗・図柄
花筏・燕・山吹。華やかな蒔絵の見せどころ。

七十二候MICRO-SEASONS

初候4/5–4/9頃

玄鳥至つばめ きたる

南から燕が帰ってくる。

次候4/10–4/14頃

鴻雁北こうがん かえる

雁が北へ帰っていく。

末候4/15–4/19頃

虹始見にじ はじめて あらわる

雨上がりに虹が見えはじめる。

穀雨

こくう

炉の名残

4月20日頃

春の雨が田畑を潤す頃。炉の季節の終わり、八十八夜の新茶に思いを寄せて。

茶花
牡丹・藤・著莪(しゃが)
茶杓の銘
春雨/緑雨/惜春/藤浪
茶碗
井戸の枇杷色。名残の炉に温かみを。
棗・図柄
藤・菜種・雨龍。しっとりした意匠を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候4/20–4/24頃

葭始生あし はじめて しょうず

水辺に葦の若芽が伸びる。

次候4/25–4/29頃

霜止出苗しも やんで なえ いずる

霜が終わり、苗代の苗が育つ。

末候4/30–5/4頃

牡丹華ぼたん はなさく

牡丹が大輪の花をひらく。

夏 — SUMMER

立夏

りっか

風炉

5月6日頃

初風炉。しつらえを一新し、火を客から遠ざける。一年の折り返し。

茶花
都忘れ・鉄線(クレマチス)・白山吹
茶杓の銘
薫風/初風炉/若楓/青葉
茶碗
平茶碗へ。青磁や染付の涼しさが立つ。
棗・図柄
若葉・流水・菖蒲。爽やかな意匠に替える。

七十二候MICRO-SEASONS

初候5/5–5/9頃

蛙始鳴かわず はじめて なく

田に蛙の声が満ちる。

次候5/10–5/14頃

蚯蚓出みみず いずる

蚯蚓が土から顔を出す。

末候5/15–5/20頃

竹笋生たけのこ しょうず

筍が地面を割って伸びる。

小満

しょうまん

風炉

5月21日頃

万物が満ち満ちる頃。新茶の季節、青竹の蓋置が瑞々しい。

茶花
卯の花・額紫陽花・蛍袋
茶杓の銘
卯の花/青嵐/走り梅雨/新茶
茶碗
刷毛目の白。若葉の色を茶で映す。
棗・図柄
卯の花・青楓・早苗。白と緑の取り合わせ。

七十二候MICRO-SEASONS

初候5/21–5/25頃

蚕起食桑かいこ おきて くわを はむ

蚕が桑の葉を盛んに食べはじめる。

次候5/26–5/30頃

紅花栄べにばな さかう

紅花が一面に咲きそろう。

末候5/31–6/5頃

麦秋至むぎのとき いたる

麦が黄金に熟す「麦の秋」。

芒種

ぼうしゅ

風炉

6月6日頃

稲を植える頃、梅雨の入り。雨音を楽しむ道具組を。

茶花
半夏生・蛍袋・擬宝珠(ぎぼうし)
茶杓の銘
早苗/蛍/水無月/雨蛙
茶碗
絵唐津の平茶碗。雨のにじみのような釉を。
棗・図柄
蛍・早苗・水紋。夜の趣向にも。

七十二候MICRO-SEASONS

初候6/6–6/10頃

螳螂生かまきり しょうず

蟷螂が卵からかえる。

次候6/11–6/15頃

腐草為蛍くされたるくさ ほたると なる

朽ちた草が蛍になる、と信じられた頃。

末候6/16–6/20頃

梅子黄うめのみ きばむ

梅の実が黄色く熟す。梅雨の語源とも。

夏至

げし

風炉

6月21日頃

一年で最も昼が長い日。目にも涼しい取り合わせを。

茶花
紫陽花・半夏生・桔梗の走り
茶杓の銘
短夜(みじかよ)/青田/清流/滴
茶碗
平茶碗、義山(ぎやまん=硝子)も。見込みの広さで涼を。
棗・図柄
紫陽花・蛇の目傘・観世水。

七十二候MICRO-SEASONS

初候6/21–6/26頃

乃東枯なつかれくさ かるる

靫草(うつぼぐさ)だけが夏に枯れる。

次候6/27–7/1頃

菖蒲華あやめ はなさく

あやめが花をひらく。

末候7/2–7/6頃

半夏生はんげ しょうず

半夏が生え、田植えを終える目安。

小暑

しょうしょ

風炉

7月7日頃

七夕。梶の葉の趣向、葉蓋の点前で涼一味。朝茶事の季節が始まる。

茶花
木槿(むくげ)・桔梗・姫百合
茶杓の銘
天の川/笹の葉/涼風/星合
茶碗
朝顔形の平茶碗。朝茶には白い器を。
棗・図柄
七夕・笹・星。短冊の意匠も涼しい。

七十二候MICRO-SEASONS

初候7/7–7/11頃

温風至あつかぜ いたる

熱を含んだ風が吹きはじめる。

次候7/12–7/16頃

蓮始開はす はじめて ひらく

蓮が夜明けに花をひらく。

末候7/17–7/22頃

鷹乃学習たか すなわち わざを ならう

鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。

大暑

たいしょ

風炉

7月23日頃

暑さの極み。名水点(めいすいだて)や洗い茶巾で、水そのものを馳走に。

茶花
蓮・木槿・糸芒
茶杓の銘
滝/清涼/蝉時雨/井筒
茶碗
硝子茶碗。洗い茶巾の点前で水音を聞かせる。
棗・図柄
流水・蓮・瀧。銀の蒔絵が涼やか。

七十二候MICRO-SEASONS

初候7/23–7/28頃

桐始結花きり はじめて はなを むすぶ

桐が来年の花芽を結ぶ。

次候7/29–8/2頃

土潤溽暑つち うるおうて むしあつし

土が湿り、蒸し暑さが極まる。

末候8/3–8/7頃

大雨時行たいう ときどきに ふる

夕立が時おり激しく降る。

秋 — AUTUMN

立秋

りっしゅう

風炉

8月8日頃

暦の上の秋。残暑の中に秋草をひとつ忍ばせるのが心憎い。

茶花
桔梗・女郎花(おみなえし)・芙蓉
茶杓の銘
初秋/残暑/秋の声/新涼
茶碗
まだ平茶碗。土の色に秋の気配を。
棗・図柄
秋草・萩・露芝。ひと足早く秋を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候8/8–8/12頃

涼風至すずかぜ いたる

風の中に、かすかな涼しさが混じる。

次候8/13–8/17頃

寒蝉鳴ひぐらし なく

蜩が朝夕に鳴く。

末候8/18–8/22頃

蒙霧升降ふかききり まとう

深い霧が立ちこめる。

処暑

しょしょ

風炉

8月23日頃

暑さがおさまる頃。虫の音が主役になる。

茶花
萩・芒・水引
茶杓の銘
露涼し/初萩/盆の月/虫の音
茶碗
萩焼の枇杷色。使うほどに育つ器を。
棗・図柄
萩・芒・武蔵野。金銀の蒔絵で野を描く。

七十二候MICRO-SEASONS

初候8/23–8/27頃

綿柎開わたのはなしべ ひらく

綿を包む萼(がく)がひらく。

次候8/28–9/1頃

天地始粛てんち はじめて さむし

暑さがようやく鎮まりはじめる。

末候9/2–9/7頃

禾乃登こくもの すなわち みのる

稲が実り、穂を垂れる。

白露

はくろ

風炉

9月8日頃

露が白く光る頃。月の意匠が主役に。

茶花
芒・桔梗・藤袴
茶杓の銘
白露/初雁/月白/露の宿
茶碗
深めに戻る。粉引や刷毛目の土味を。
棗・図柄
露芝・月・雁。銀月の蒔絵をひとつ。

七十二候MICRO-SEASONS

初候9/8–9/12頃

草露白くさのつゆ しろし

草の露が白く光る。

次候9/13–9/17頃

鶺鴒鳴せきれい なく

鶺鴒が鳴きはじめる。

末候9/18–9/22頃

玄鳥去つばめ さる

燕が南へ帰っていく。

秋分

しゅうぶん

風炉(中置)

9月23日頃

名月の頃。風炉を畳の中央に寄せる「中置」で、火を少し客に近づける。

茶花
秋海棠・竜胆(りんどう)・水引
茶杓の銘
月影/豊の秋/彼岸/千草
茶碗
唐津・粉引。月を映すような静かな見込みを。
棗・図柄
月兎・薄・秋の七草。

七十二候MICRO-SEASONS

初候9/23–9/27頃

雷乃収声かみなり すなわち こえを おさむ

雷が鳴りやみ、空が澄む。

次候9/28–10/2頃

蟄虫坏戸むし かくれて とを ふさぐ

虫が土に戸を閉ざす。

末候10/3–10/7頃

水始涸みず はじめて かるる

田の水を落とし、稲刈りにそなえる。

寒露

かんろ

風炉(中置)

10月8日頃

露が冷たくなる頃。実りと紅葉の意匠へ。

茶花
秋明菊・杜鵑草(ほととぎす)・野菊
茶杓の銘
名残/うそ寒/木の実/照葉
茶碗
雨漏(あまもり)茶碗や割高台。侘びた景色を愛でる。
棗・図柄
木の実・菊・破れ袋。侘びた意匠が似合う。

七十二候MICRO-SEASONS

初候10/8–10/12頃

鴻雁来こうがん きたる

雁が北から渡ってくる。

次候10/13–10/17頃

菊花開きくのはな ひらく

菊が咲きそろう。重陽の名残。

末候10/18–10/22頃

蟋蟀在戸きりぎりす とに あり

蟋蟀が戸口で鳴く。

霜降

そうこう

名残

10月23日頃

風炉の名残。中板・小板に破れ風炉、一年で最も渋い茶を楽しむ。

茶花
照葉・野菊・藤袴
茶杓の銘
名残の月/初霜/山粧う/木枯
茶碗
継いだ茶碗も景色として。侘びの極み。
棗・図柄
落葉・蔦・霜。使い込んだ塗りがふさわしい。

七十二候MICRO-SEASONS

初候10/23–10/27頃

霜始降しも はじめて ふる

初霜が降りる。

次候10/28–11/1頃

霎時施こさめ ときどき ふる

時雨がぱらぱらと通りすぎる。

末候11/2–11/6頃

楓蔦黄もみじ つた きばむ

楓や蔦が色づく。

冬 — WINTER

立冬

りっとう

炉

11月7日頃

炉開き・口切の茶事。茶人の正月。新しい茶壺を開け、善哉で祝う。

茶花
侘助椿・照葉・山茶花
茶杓の銘
口切/亥の子/開炉/初炉
茶碗
筒茶碗へ。楽茶碗の温もりが恋しくなる。
棗・図柄
松・常盤・宝尽くし。改まった意匠で。

七十二候MICRO-SEASONS

初候11/7–11/11頃

山茶始開つばき はじめて ひらく

山茶花が咲きはじめる。

次候11/12–11/16頃

地始凍ち はじめて こおる

大地が凍りはじめる。

末候11/17–11/21頃

金盞香きんせんか さく

水仙が香りはじめる。

小雪

しょうせつ

炉

11月22日頃

初時雨の頃。照葉と初雪が同じ景色に並ぶ。

茶花
山茶花・柊・南天
茶杓の銘
初雪/冬紅葉/埋み火/時雨
茶碗
織部の沓(くつ)茶碗。歪みの景色が映える。
棗・図柄
雪輪・南天・松葉。白と朱の対比を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候11/22–11/26頃

虹蔵不見にじ かくれて みえず

虹を見かけなくなる。

次候11/27–12/1頃

朔風払葉きたかぜ このはを はらう

北風が木の葉を払い落とす。

末候12/2–12/6頃

橘始黄たちばな はじめて きばむ

橘の実が黄色く色づく。

大雪

たいせつ

炉

12月7日頃

本格的な冬。日が短く、夜咄(よばなし)の茶事へ。短檠の灯りで囲む一服。

茶花
蝋梅・水仙・寒椿
茶杓の銘
埋火/雪明かり/閑(しずか)/夜咄
茶碗
筒茶碗。湯が冷めにくい深い器を。
棗・図柄
雪持笹・千鳥・寒牡丹。灯に映える溜塗を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候12/7–12/11頃

閉塞成冬そら さむく ふゆと なる

空が閉ざされ、真冬になる。

次候12/12–12/16頃

熊蟄穴くま あなに こもる

熊が穴にこもる。

末候12/17–12/21頃

鱖魚群さけのうお むらがる

鮭が群れて川をのぼる。

冬至

とうじ

炉

12月22日頃

一陽来復。柚子の香合で無病息災を願い、太陽の還りを祝う。

茶花
寒菊・南天・柚子
茶杓の銘
一陽来復/柚子/長夜/福寿
茶碗
黒楽の温み。掌がいちばんありがたい季節。
棗・図柄
一陽来復・日の出・南天。祝いの意匠を。

七十二候MICRO-SEASONS

初候12/22–12/26頃

乃東生なつかれくさ しょうず

靫草だけが芽を出す。

次候12/27–12/31頃

麋角解さわしかの つの おつる

大鹿の角が落ちる。

末候1/1–1/5頃

雪下出麦ゆきわたりて むぎ いずる

雪の下で麦が芽を出す。

小寒

しょうかん

炉

1月6日頃

寒の入り、初釜の季節。結び柳に嶋台茶碗、晴れやかな正月のしつらえ。

茶花
結び柳・白玉椿・福寿草
茶杓の銘
松の内/初春/寿/蓬莱
茶碗
嶋台茶碗(金銀の重ね)。赤楽で祝いの色を。
棗・図柄
松竹梅・宝尽くし・干支。一年で最も華やかに。

七十二候MICRO-SEASONS

初候1/6–1/10頃

芹乃栄せり すなわち さかう

芹が盛んに育つ。七草の頃。

次候1/11–1/15頃

水泉動しみず あたたかを ふくむ

凍った泉が動きはじめる。

末候1/16–1/19頃

雉始雊きじ はじめて なく

雉の雄が鳴きはじめる。

大寒

だいかん

炉

1月20日頃

寒さの極み。筒茶碗に絞り茶巾の点前で、湯気ごと温かさを差し出す。

茶花
侘助・蝋梅・猫柳
茶杓の銘
寒紅梅/冬木立/待春/氷解
茶碗
筒茶碗に絞り茶巾。手のひらの温度で客をもてなす。
棗・図柄
雪輪・寒梅・松。静かな意匠で春を待つ。

七十二候MICRO-SEASONS

初候1/20–1/24頃

款冬華ふきのはな さく

蕗の薹が顔を出す。

次候1/25–1/29頃

水沢腹堅さわみず こおりつめる

沢の水が厚く凍りつめる。

末候1/30–2/3頃

鶏始乳にわとり はじめて とやにつく

鶏が春を感じて卵を産みはじめる。

銘は茶杓につける雅名で、席の主題を語るもの。ここに挙げたのは定番の一例です。決まりごとというより、その日の空や庭を見て亭主が選ぶもの——気に入った言葉があれば、それがあなたの銘になります。

炉と風炉の替わり目やしつらえの基本は「炉と風炉のしつらえ」のページで詳しく解説しています。